本日12月5日の東京新聞夕刊の5面(歌舞伎欄)に、
かなり大きく掲載されました(田中冴子記者執筆)

同じ5面には、勉強会「カブキのカオリ」にも出席してくださった
辻和子さんによるイラストも載っていますので、そちらもぜひご覧ください!
以下、5面の記事の全文を掲載します。
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【伝統芸能】
<歌舞伎>小学校で歌舞伎体験授業 野田香里監督の映画を題材に
2009年12月5日
大歌舞伎で義太夫を語る竹本清太夫の至芸を描いたドキュメンタリー映画「こんにちは歌舞伎〜竹本清太夫
みなかみへ行く」(野田香里監督、2008年、35分)を題材にした歌舞伎体験授業が、東京都三鷹市の市立第七小学校の六年生を対象に行われた。歌舞伎が学校の授業で取り上げられるのは珍しく、歌舞伎役者らも加わった貴重な機会に児童らは歌舞伎への関心を高めていた。
(田中冴子)
授業は二日間にわたって行われた。初日は野田監督が、群馬県みなかみ町の子ども歌舞伎を映した「こんにちは−」を見せながら、伝統芸能に携わる人々のひたむきな生き方を二クラス八十人ほどの児童に一時間ずつ語った。みなかみの子らが歌舞伎を学び、力を合わせて公演を成し遂げる様子を、児童らは食い入るように見つめていた。
二日目は、群馬県沼田市在住の、映画にも出演した歌舞伎役者で指導者の三桝京昇・清次郎親子らが登場。礼儀作法、隈(くま)取りの化粧、荒事の見得などを披露し、立ち回りやツケ打ちを教えた。また清太夫が病気療養中のため、義太夫三味線の豊沢菊二郎らが東京・歌舞伎座の舞台げいこから駆けつけて演奏、学習の仕上げをする児童らのために伴奏を付けた。
この授業は、三鷹市の教育改革をテーマにした貝ノ瀬滋・市教育長の講演を野田監督が聴き、提案したのがきっかけ。改革の一環で開かれた授業を掲げる市もこの提案に乗り、貝ノ瀬教育長が「子ども歌舞伎の授業をやってみないか」と呼び掛け、七小が手を挙げた。先生たちの「映像も素晴らしいけど、実物も呼びたいね」との声も力強い後押しとなった。
児童らにとって、歌舞伎は不可思議な世界。最初は「顔が白い」「テンションが高い」と驚いた様子。だが、みなかみの子らの舞台や、清太夫の真摯(しんし)な義太夫指導の風景を見て、実際に体験するうち「一つのことをこんなに真剣にやるなんてすごい」「歌舞伎は大人がやると思っていたけど、みなかみの子がやっているのを見てびっくりした」「もっとやりたくなった」などと変化を見せはじめた。
貝ノ瀬教育長は「群馬と同じように、日本の伝統文化に根ざした教育活動を三鷹でもできないかと考えていた。そのきっかけになると思った」。そして今回の授業を通して「自分たちの郷土を愛し、お互いに助け合い、リーダーシップを持った人間を育てたい」と期待する。
野田監督は「映画を作ったことで、このような授業が実現した。歌舞伎を子どもの目線で伝えるプログラム作りは大変だったが、他県で行う動きもあり、ぜひ日本全国に広めたい」と言う。来年一月十二日午後七時から都内で、今回の授業の映像や教育長、先生たちを交えた報告会を開く予定。問い合わせは(電)03・6362・3530(野田監督)。
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