2010年2月27日土曜日

台場003_留学生達の思い出の場所を護る

私は修士の時に2年間、お台場にある東京国際交流館に居住していました。

ここは東京周辺の大学院に通う、留学生と日本人学生とが共同生活をしながら、
他国の文化を知り、研究の交流をする場所です。ここに居住していた人たちは、
将来に各国の要人、企業のリーダー、地域のマネージャーになる可能性が高く、
若い頃に知り合っておく、熱い議論を交わしておく、恋愛なんかもしておく(笑)
というのが、将来に日本の国益になるだろうというコンセプトです。

僕はここで大人になったと思います。見聞は莫大に広まり、人付き合いの作法や
国際交流のマナーなどもすべてここで学びました。
ただ、個人的なつながりは退寮後も続いて緒、パブリックなOB/OG会は継続
できませんでした。これまでも3回程度挫折しています。

一昨年度より、OB/OGが中心となり、TIEC ALUMNIの設立に尽力をしてきました。

http://tiecalumni.net/

そして、今日はついに一周年記念の総会を開催!その様子を世界に動画中継しながら、
無事に閉会いたしました。




来週には、farewellとwelcome backをコンセプトにした、Love Our Homeという
イベントに、TIEC ALUMNIとして出店します。

http://www2.jasso.go.jp/tiec/loveourhome2010.html

留学生たちにとっても、私たちにとっても、ここは思い出の場所。いつかまた集えるよう、
日本に居るものとしてきちんと護っていくつもりです。

2010年2月26日金曜日

メモ_松橋拓郎氏講演会

第8回カブキのカオリ
講 師:松橋拓郎氏(早大4年)
日 時:2010年2月26日(金)午後7時〜
場 所:早稲田大学理工学部
参加者:11名
主 催:カブキのカオリ



大潟村001_農業の現場に飛び込む大学生の話を聴く

第8回カブキのカオリでは、卒業後に北海道で就農する早稲田大学4年生の松橋拓郎氏に
お話を伺いました!松橋さんは秋田県大潟村出身で、この夏には有機農業の神様ジーノ・
ジロロモーニ氏(イタリア)のもとで、農業研修を受けたとのことでした。

今回、私はなぜ、農学部でもない大学生が就農するのか。その決心がついたのか、が最も
知りたいことでした。実は私の母方の祖父は農業の研究者でした。私は大学選びの際に、農学部も
考え手のですが、祖父が農業に先がないからと大反対。結局、父と同じ、建築の道を歩みました。
そういう中で、農業のことを意図的に忘れて生きていたのですが、最近のブームのせいか、
自分があの時、農業を選択していたら、どうなっていたのだろうと思うことがあります。

松橋さんは、農業者と同時に哲学者である、そういう人物です。私の恩師である黒沢隆先生は
自身のことを「建築家である前に知識人でありたい」とおっしゃっていましたが、そういう
タイプの人間で、非常に生き方として共感をもてる方でした。

Think globaly, Act locally

皆さんもご存知のフレーズだと思います。ただ、自分が明日から農民になる、といった時に、
永遠に続くような毎日、いったいなぜ世界とつながっているのか、誰が自分の存在を認めて
くれるのか、という不安がよぎります。少なくとも僕には。

松橋さんは悩みの中で、一つの答えを見いだされました。それは21世紀の戦争と言われる
食料戦争、水戦争を防ぐ役目を担うということだそうです。ここまで大きな話と自分の仕事とを
結びつけられて思考されることに、尊敬をしてしまいました。

食料は代替不能品です。現在、各国、各企業は植民地時代と同じく、LAND RASH、農地や水源の
買収をはかっています。確実に日本は遅れをとっている中で、自国産品を増やす試みは不可欠です。
Community Served Agricultureといって、消費者が生産者とともにリスクを負いながら、農業を
生産、購入する仕組みは日本でも広まりつつ有ります。私はそれを消費者が生産者へのボランティア
ベースで行っているものと思っていました。しかし、松橋さんは、それを「そこまでしないと食物が
得られない時代になった」と捉えられていました。

この論理ならば、若者が農業に就くには十分な理由だと、僕には思いました。


松橋さんのブログ
http://ameblo.jp/takuro5296/

カブキのカオリ
http://blog.kabukinokaori.com/

2010年2月22日月曜日

平成21年度エリアマネジメント成果報告会

1.概要
・国交省土地・水資源局が平成19年度より推進するエリアマネジメント推進調査の3年目の報告会。
・今年度のテーマは、組織づくりと資金づくりについてのモデル構築
・座長:小林重敬先生(東京都市大学)
・コンサル:市浦ハウジング&プランニング
・参加者 150名程度
・プログラム
第1部 事例発表 6題発表
第2部 意見交換会

2.事例発表(第1部)
1)ひらかわマイバスの会
・360世帯の集落
・行政に頼らず、自分たちの地域でバス路線を考えることが一番大事。
2)盛岡まち並み研究会
・当初は、事務局(行政機関)に住民が頼りきりであったが、3年目より主体性が出始めた。
3)戸塚宿まちづくり拠点づくり
・事務局長が住職のため、哲学的にまちづくりを語る。
・住宅と仕事場以外のサードプレイス(cafe)をつくる
・地域の中に昔からの茶堂といって、旅人にお茶を出す公共空間があった。これを復活させる。
・競争ではなく、文化性の高さをビジネスにする。花見で宴会ではなく、桜や川を愛するという文化を発信する。
4)えんま通り復興まちづくり
・新工大(田口研)、早大(佐藤研)、アルセットががっぷり入る
・共同建替え事例あり
5)敦賀商工会
・UR
6)明野・パークプレイス街づくり協議会
・ディベロッパーによる宅地販売のためのエリアマネジメント
・2地域のエリアマネジメント組織の連携(公共施設の管理等、民間参入のビジネス規模となっていく)

3.意見交換会(第2部)
1)エリアマネジメントの定義
・行政ができないことを民間が行う
・行政は対象地区内を均一に事業することが前提
・特定地区の特性を活かしたまちづくりを行うには、民間が主体的に行う。
2)きっかけは3種類
・課題解決型(地域の課題をみんなで協力して解決する)
・地域資源活用型(地域の資源を活かしてまちづくりをしたい)
・新規価値創造型(省CO2をめざす都市をつくりたい)
3)組織づくり
・交響(様々な関心、様々な団体が響きあう)
・持続的な活動には2つの性格の組織の協力が必要。
  ア)具体的な活動をまとめて仕組む責任ある組織
  イ)テーマに響く人に幅広く参加してもらう組織
・一地域に一団体というのが、一番危ない。様々な組織が生まれてきて、ときどきに応じて関係性を持つことが望ましい。(重層化)
4)資金確保
・薄く広く資金確保を行うことが必要
・よって、「イ)テーマに響く人に幅広く参加してもらう組織」は重要。まちづくり活動費用や町会費等。最低限の活動のためには、老人から赤子まで一人当たり100円/年(4人世帯ならば400円/年)が閫値。また、地区内でのカード決済に際して、1%の手数料をカード会社より徴収する手法もある(丸の内エリマネの事例)
・本格的事業を行うには、2種類のお金の儲け方がある。
  ウ)志ある資金・・・海外ならばBID等。日本では丸亀商店街のような市民ファンド(年利6%程度で償還をしていく)。これならば、リスクを伴わないお金として動かすことができる。また、日本版BIDとしては、新橋のイタリア街がある。これは東京都都市ビジョンに定められた日本版BIDの活用事例第1号。
  エ)民間ビジネスの参入・・・人とカネとを外部から持ってこさせる。地域の拠点ならば広告収入等。エリアマネジメント広告推進委員会等を参照。