2010年2月26日金曜日

大潟村001_農業の現場に飛び込む大学生の話を聴く

第8回カブキのカオリでは、卒業後に北海道で就農する早稲田大学4年生の松橋拓郎氏に
お話を伺いました!松橋さんは秋田県大潟村出身で、この夏には有機農業の神様ジーノ・
ジロロモーニ氏(イタリア)のもとで、農業研修を受けたとのことでした。

今回、私はなぜ、農学部でもない大学生が就農するのか。その決心がついたのか、が最も
知りたいことでした。実は私の母方の祖父は農業の研究者でした。私は大学選びの際に、農学部も
考え手のですが、祖父が農業に先がないからと大反対。結局、父と同じ、建築の道を歩みました。
そういう中で、農業のことを意図的に忘れて生きていたのですが、最近のブームのせいか、
自分があの時、農業を選択していたら、どうなっていたのだろうと思うことがあります。

松橋さんは、農業者と同時に哲学者である、そういう人物です。私の恩師である黒沢隆先生は
自身のことを「建築家である前に知識人でありたい」とおっしゃっていましたが、そういう
タイプの人間で、非常に生き方として共感をもてる方でした。

Think globaly, Act locally

皆さんもご存知のフレーズだと思います。ただ、自分が明日から農民になる、といった時に、
永遠に続くような毎日、いったいなぜ世界とつながっているのか、誰が自分の存在を認めて
くれるのか、という不安がよぎります。少なくとも僕には。

松橋さんは悩みの中で、一つの答えを見いだされました。それは21世紀の戦争と言われる
食料戦争、水戦争を防ぐ役目を担うということだそうです。ここまで大きな話と自分の仕事とを
結びつけられて思考されることに、尊敬をしてしまいました。

食料は代替不能品です。現在、各国、各企業は植民地時代と同じく、LAND RASH、農地や水源の
買収をはかっています。確実に日本は遅れをとっている中で、自国産品を増やす試みは不可欠です。
Community Served Agricultureといって、消費者が生産者とともにリスクを負いながら、農業を
生産、購入する仕組みは日本でも広まりつつ有ります。私はそれを消費者が生産者へのボランティア
ベースで行っているものと思っていました。しかし、松橋さんは、それを「そこまでしないと食物が
得られない時代になった」と捉えられていました。

この論理ならば、若者が農業に就くには十分な理由だと、僕には思いました。


松橋さんのブログ
http://ameblo.jp/takuro5296/

カブキのカオリ
http://blog.kabukinokaori.com/

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